「事業者の責務」とは・・・?
- 1.廃棄物を自らの責任において適正に処理する
- 2.廃棄物の再生利用等を行うことによりその減量に努める
- 3.廃棄物の減量や適性な処理の確保等に関し、国及び地方公共団体の施策に協力する
以上のことが「事業者の責務」として法律で義務付けられているのです。
「産業廃棄物」とは「燃え殻」「汚泥」「廃油」など廃棄物処理法で規定された20種類の廃棄物
を指します。
この「産業廃棄物」以外の事業所から出る「可燃ごみ」「紙類」(※自治体によって異なる)な
どの廃棄物が「事業系一般廃棄物」となります。
企業では、いかにしてごみの削減、処理コストの削減をしていけばよいのでしょうか?
まずは身近なごみの削減から取り組んでいくことが重要です。
コンビニ弁当などで出る弁当の空き容器ごみ。
皆さんの周りに購入して食べている方も多いと思います。
1人では大した量にならないかもしれませんが、事業所に多くの方がいると
1日でかなりのごみが出ると予想されます。
事業所内で手作り弁当を推進し、お弁当箱の利用を促進して空き容器の削減に
繋げてみてはいかがでしょうか?
ペットボトルの飲み物も同様です。
飲み物を水筒に入れてくるだけで、ペットボトルごみの削減ができます。
また、紙ごみについては極力両面印刷したり、ペーパーレスを推進し、
紙ごみ自体を限りなく削減してしまうことも出来ます。
一般的に生ゴミの水分量は70~80%といわれています。
このまま排出すると非常に効率が悪いことは明確です。
そこで重要なのは、ズバリ「水切り」です。
大きなザルやバケツで水切りをするだけでもかなりの減量が望めます。
また、水切りを行うことで悪臭を防ぐことも出来ますし、ゴミの重量が減ることで収集
車両の燃費が向上し、CO2発生が抑制され、環境負荷の低減が期待できます。
使用すれば10分の1程度まで生ごみを減量できる場合もあります。
生ごみ処理機は大別すると「バイオ式」と「乾燥式」の二つに分けられます。
「乾燥式」は生ごみの水分を蒸発させて乾燥、破砕して減量、衛生化を行います。
「バイオ式」は最終的に堆肥化するので、生ごみの減量化や汚臭の解消だけでなく、
堆肥を花壇や菜園などに再利用することも出来るので、地球環境に非常にやさしいと
言えます。
ズバリ混載は単価が高いからです。
具体的には、解体工事などから出る木くずは、その他の廃棄物(がれき類、金属くず等)とは、
会積みせずに木くずだけでまとめるようにすると処理価格を安く済ませることも可能です。
外国人の方がいる事業所ではごみの種類を外国語表記したり、イラスト化することで分別の徹底が望まれます。やむを得ず、混載(=混合廃棄物)で搬出する場合においても、処理費用の安い品目と高い品目を分別して区別がつくようにしていただければ、処理費用の削減につながる場合がありますのでお試しください。