ゴミの分別方法を知ることでゴミを減らし、エコ対策も出来ます
環境省の調査によると、日本では1年間に約4億2500万トンものゴミが出ているそうです。
そのうち約4500万トン(平成25年度実績)が皆さんの家庭などから出る一般廃棄物で、
残りの約3億8000万トン(平成24年度実績)が会社などの事業所から出るゴミです。
一般廃棄物の4500万トンといっても想像がつかないかもしれません。これを一人あたりの数字に
してみると年間で約350キログラムとなり、日本人一人ひとりが、毎日約1キログラムのゴミを
出している計算になります。
日本だけでもこれだけのゴミが出ているのですが、世界の国々も当然同じように
ゴミが出ています。環境意識の高い国はゴミの排出量を抑えていますが、
アメリカは日本のゴミの量をはるかに上回っています。
一般廃棄物だけで、1年に2億トン以上も出ています。
世界中のゴミの量を集計したら、その量は数十億、数百億トンにもなるでしょう。
環境省の調査で、1人1日当たりのゴミ排出量が816.5g(平成25年度実績)で人口50万人以上の都市の中で8年連続ゴミ排出量が最少という非常に優秀な都市があります。その都市とは愛媛県松山市です。松山市では「リデュースKEEP NO.1プロジェクト」と題して、市民・事業者・行政が一体となってゴミ減量の取り組みを実施し、環境問題に立ち向かってきたことで8年連続NO.1という称号を手に入れました。
具体的な取り組みとしては、市民の環境学習活動を推進するために「エコリーダー派遣事業」を実施しています。エコリーダー派遣事業とは、松山市の環境事業推進課が申請のあった市民団体の中からエコリーダーを選定します。エコリーダーに選ばれた市民団体が学校や地域で環境学習会や環境講演会を開き、市民に対しての環境学習活動の普及がなされています。一人ひとりの小さな努力が大きな結果に結びついており、見習うべき取り組みであると感じます。
ゴミの分別は、自治体によって異なります。分別が自治体ごとに異なるのは、保有している処理施設や集まるゴミの種類が
異なっているからです。ゴミ回収の仕方はそれぞれに違うので、各自治体が実情に合わせて、分別方法を決定しています。
全国で一つの基準はありませんが、主な分別基準は以下の通りです。
燃やせるものです。多くのゴミがこの可燃ごみに含まれます。主に生ごみ・紙類など・・・
燃やせないものです。
主に金属・ガラス製品・陶磁器など・・・
リサイクルの減量になるものです。異物や汚れを取り除いて種類ごとに集めます。主にビン・缶・ペットボトル・紙パック・段ボールなど・・・
通常のゴミとしては出せない大きいゴミです。主にタンス・テーブル・ガスレンジなど・・・
他のゴミと混ぜて捨ててしまうと処理するときに危険なものです。
主に電池や体温計など・・・
これらの5種類が主な分別基準としている自治体が多いですが、他にも細かく分かれており、なかには30種類以上に分別して
いる自治体もあります。これらの分別方法を守ることにより、効率的に処理され、かつ有効に再利用が可能となるのです。
私たちは、天然資源で製品を作り、使えなくなったらゴミにする、たくさんのモノに支えられ、便利で豊かな生活を送ってきました。地球上の限りある資源やエネルギーを大量消費するとともに、大量のごみを生み出し、環境破壊、最終処分場(埋め立て地)の不足など様々な問題に直面しています。それを避けるために私たちに求められるのが、「循環型社会」づくりです。
地球環境への意識が低かった従来は、「資源→製品→ゴミ」のようにただ一方通行となっていました。私たちが目指すべき「循環型社会」は、ゴミの中で有益なものは資源として活用し、使えないゴミは適正な処理を行うことで、天然資源の消費を抑制し、環境への負荷をできる限り減らす、正に「循環型」の社会です。
- できるだけ多くの種類に
きちんと分別する
- プラスチックであるか
どうかの見分け方を覚える
- 資源ゴミには
余計なものは混ぜない
- 不法投棄は絶対しない!
- 食べ残しをしない
ごはん1杯残すだけで約140gのゴミに!
- 布類をすぐに捨てない
汚れたタオルを2枚捨てる
だけで約100gのゴミに!
- 資源を可燃ゴミにしないでリサイクル
新聞紙1日分を資源ゴミ
にすれば約150g減る!
- 容器等を包装しない
大きな紙袋1枚を断れば
約300g減る!