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「低濃度PCB」って一体なに? 処理期限のせまる汚染物を収集運搬2017.6.29
作業人数 2人 使用車輌 アームロール ゴミの総重量 400kg 回収品目 コンデンサ(低濃度PCB) 「低濃度PCB」という言葉を聞いたことがおありでしょうか。環境関連の業務に従事されている方ではないと、耳なじみのない言葉かもしれません。今回弊社では、この「低濃度PCB」を含んだコンデンサ処理のご用命を、某建設会社様からいただき、協力企業に収集運搬および処理を依頼。弊社監修の元、適正に処理させていただきました。
本記事では、PCBについての簡単な解説をしつつ、今回の事例について見ていきたいと思います。
そもそもPCBとは?
PCBとは、Poly Chlorinated Biphenyl(ポリ塩化ビフェニル)の略称で、毒性がきわめて強く、ダイオキシン類として総称されるものの一つとされています。
しかしその一方で、電気による絶縁性が少ない、科学的に安定的、沸点が高い、溶けにくいなどの特徴を持つことから、変圧器や安定器、さらにコンデンサなど多様な用途で利用されています。
PCBは高濃度と低濃度とで区別され、PCB特別措置法(平成28年8月1日改正)により、下記の事項が義務付けられました。
(1) 使用中の機器に関しては処分期間内に使用をやめ、廃棄物とすること。
(2) 廃棄物は処分期間内までに自ら処分するか、処分を委託すること。
上述の経緯で、今回弊社および協力企業に、コンデンサ処理の依頼を頂戴しました。「協力会社との連携が強固だから」「サービスが迅速かつ適正だから」と、弊社の強み・魅力をご理解いただいた上でのご用命、誠に励みになります。
協力会社が迅速に汚染物を収集・運搬
処理の当日は、現場監修可能な専門資格を持つ弊社スタッフ2名とPCB専門の協力会社スタッフ3名で、対応にあたらせていただきました。画面向かって右側に設置されているものが、汚染物であるコンデンサとなります。
なお、コンデンサ内のPCB汚染度は、上の画像のように、専用の測定器を使用の上濃度を事前に測定し、低濃度PCB汚染物と判定した上で、今回の業務にあたらせていただいております。
コンデンサの重量は平均して3~400kgと大変重いので、手作業ではなくクレーン等を用いた収集運搬となります。協力企業のスタッフ3名が、迅速かつ正確に、汚染物を設置場所から移動、アームロール車への積み込み作業を完了させました。
収集したコンデンサは、廃棄物処理法が認定した無害化処理認定施設にて、適正に処理・処分されます。
また、汚染物が設置されていた場所は、周辺機材や石段含めて粉砕の上、更地となります。
今回のスピーディーかつ的確な作業は、実績45年の弊社の確かなネットワークがあったからこそのものと言えます。
同様に、処理期限のせまる低濃度PCB汚染物がおありの事業所様は、ぜひお気軽に、弊社までご相談くださいませ。濃度検査のみのご用命も承っております。
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遠藤商会