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「話題のタワーマンション22階リノベーション工事に伴う産業廃棄物の回収」2016.12.05
作業人数 6人 使用車輌 3tトラック2台 ゴミの総重量 約4t(28㎥) 回収品目 木くず・石膏ボード・廃プラ 買取品目 なし 大阪から生まれた高層マンションって・・・
・日本は昔から、戸建ての持家に住む事へのこだわりが、とても強い傾向にあります。
災害 特に地震国である日本は、高層居住への不安の方が強かったため、
高層共同住宅の整備は、ほとんど進まなかったようです。
高層建築物に対応できる消防車(高層用はしご車)が、配備出来ていない自治体も多かった事もあり、高層マンションいわゆる
「タワーマンション」に住みたいという願望はほとんどありませんでした。
(そもそも、このタワーマンションというワードこそ最近の言葉のように思いますが・・)・しかし、昭和50年代にある建築会社が、社宅を「RC構造」で建築し、マンションの高層化を可能にしました。
*RC構造……鉄筋コンクリート構造。鉄筋は引張りに、コンクリートは圧縮に抵抗するような組み合わせ。そして、その両者の付着によって強度の高い構造体をつくる。
・その後、大手不動産メーカーが大阪に、21階建ての高さ66mの分譲マンションを竣工させ、それが日本における高層マンションの第一号となりました。
そして、平成9年に、規制緩和の一環として、容積率が上限600%まで。日影規制の適用除外とする「高層住宅誘導地区」が法令で議決されたり、建設基準法の改正案が成立したりと、高層マンション建設が急増し大量に供給されました。
そして、都市回帰と呼ばれる現象もおき、大都市近郊の鉄道沿線や、地方都市にも超高層マンションが多く、建設されるようになりました。
現在、日本では、最高層の超高層マンションは、大阪市中央区にあるタワーマンションで、54階建て、高さ209mです。
ちなみに、計画中のもので、最高層マンションは新宿区にあります、「西新宿3丁目西地区再開発」に建てられます65階建て、高さ235mで、2026年に完成予定です。出典元:
https://www.google.co.jp/search?hl=ja&site=imghp&tbm=isch&source=hp&biw=1600&bih=1121&q=%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&oq=%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&gs_l=img.3..0l10.3233.5797.0.8166.14.14.0.0.0.0.178.1242.12j2.14.0….0…1ac.1j4.64.img..1.13.1162…0i4k1.bXJe6Yg045I#q=%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&hl=ja&tbm=isch&tbs=sur:f&imgrc=HI8jgKsgpNAx_M%3A【新宿区・・・大都会は駐車環境が悪い!!】
今回の作業場所は、新宿区!といっても、大都会の雑居ビルがたくさんあったり、高層ビルが立ち並ぶ地区とはまったく違い、近くには、大学キャンパスがあり、緑も多く、目の前には、昔ながらの、路面電車も通っている、比較的静かな地域でした。
そこにひときわ目立つ、高層マンション。
そのタワーマンションの22階が、今回の作業の現場となります。
地上から、マンションを見上げると首が痛くなります。逆に、22階の部屋から地上を見る。まさに「見下ろす!」という感覚にさえなります。
一瞬、作業現場だという仕事を忘れて、ちょっと優越感にひたってしまいました。
私がこの仕事を始めて5年近くになりますが、作業場所として今までで最高階層を更新したように思います!◆作業を始めるにあたり、まず悩まされたのが回収トラック車の停車位置です。
タワーマンションの前には片側二車線(中央分離帯あり)の大道路。
マンション前にある程度の駐車スペースはあったので停車できたのですが、、
そこは駐車禁止場所だった為、作業中は常に1人ドライバーが車内待機しました。
作業員6名体制の中で1名欠けるのは非常に苦しかったです。22階からの搬出作業・・・それは奈良の大仏4体分の高さを超える
今回はお部屋をリフォーム(リノベーション)するための解体工事で発生する産業廃棄物。
木くずや廃プラスチックなどがメインでした。いよいよ22階から1階への搬出作業開始!
22階って・・・ほんと、高いですよね・・・
1階を3m計算しても60m超・・・
奈良の大仏の像高が約15mなので、4体分の高さは超えていたと思います。
搬出作業の前に毎回必ずやるべきことがあります。
「建物を守る!」「建物を傷つけない!」
エレベータ内、共有廊下、玄関等の作業として通る場所すべてに養生をします。
思った以上にこの養生に時間を要したのはタワーマンションだからでしょうか?
通常は30分以内に完了する作業は、このタワーマンションにいたっては、所要時間約1時間!!!
マンションが大きいという事は、なにもかもが大変ですね。養生が完了したら、いよいよ搬出作業です。
回収物の多くは木くずだったため、それほど重量物は無かったのですが、やはり22階、
1往復するのに10~15分かかります。
このマンションに、エレベーターは3機あります。1機だけは、使用可能との許可を
いただいたのですが、「作業専用」というわけではないので、住人の方も、普通に乗り
降りします。よって荷物を降ろし、トラックに積んでいる間に、そのエレベーターは、すでに1階にはなく、22階の現場にもどろうとする時、またエレベーター待ちを、
数分しなければなりません。
この数分のエレベーター待ちが、何往復もするため、大変時間のロスにつながります。
そこで、考えたのが、「ピストン作業」です。
カゴ台車を、常に、1階には2台。22階現場に2台。少し聞こえは悪いように思えますが、できるだけ、作業専用として使えるように、エレベーターを空にしない事を
心がけ、常に、ピストン作業を行いました。カゴ台車を、4台持っていったのが、
とても良かったように思います。作業は通常9時スタートとなりますので、その前までに、工務店の方が、養生を全て
完了してくれる事がほとんどなのですが、今回のマンションは、高層、大規模という
事もあり、通常の養生時間を大幅にオーバーした為、実際の作業開始時間が、
午前10時半からの開始となりました。約半分を回収したのは、開始から2時間半の
13時でした。
一緒に食べると思わぬアイデアが浮かび、午後の作戦実行へ
腹が減っては戦はできぬ!
後半戦にむけての、作戦会議をしながらの、ランチタイム!!
さすが、皆さん仕事熱心♪気合を入れて午後の作業開始!!
すると、22階からの搬出作業にも慣れてきたのか、昼ご飯を食べたお蔭か、午後は
スタッフの動きもスムーズになり、午前中に比べて、かなりスピードUP!
午後は約2時間程度の作業で全ての搬出を完了することが出来ました。
同規模の現場が1階であるとしたら、もしかしたら
午前中での回収完了もあり得たかもしれません。今後はこのような高層階マンションの現場がさらに増える事でしょう。
建物が時代によって変化していくように、私達も、現場ごとに合わせたスキルを使えるよう、
さらにパワーアップしていく必要であると思われます。
そして、このような現場の対応がさらにスムーズに又、柔軟にできるよう、作業手順を作成し、
従業員の教育徹底していくことも重要だと考えます。
その取り組みがお客様満足度を100%以上に感じて頂けるひとつであると思っています。
回収メモ
・作業員:6名(+今回の仕事を御依頼いただいた工務店2名の方もお手伝いいただきまし
た。ありがとうございました!!)
・回収車:3tトラック2台
・廃棄物総重量:約4t(28㎥)
・総作業時間:7時間(養生等の作業含む)【コラム】
新宿区タワーマンション近くには「都電荒川線」
タワーマンション22階からの搬出・・・大変でした。
実は作業場所のすぐ近くには都電荒川線が通っていました。
都電荒川線1日あたり5万人以上が利用しています。
今回は12.2kmのチンチン電車「都電荒川線」についてご紹介いたします。~早稲田駅~
「早稲田」といえば大学もあり、文学が薫る街として知られています。「早稲田」という文字から判断すれば、生育の早い苗を植えた田があったということになります。早稲田大学も創立時は東京専門学校と呼ばれていましたが、創立者の大隈重信のの別邸が早稲田村にあったので、早稲田学校と呼ばれるようになり、明治35年(1902年)にいまの「早稲田大学」と改称しました。
~荒川車庫前駅~
荒川車庫は荒川線の心臓部。総勢41両の電車はすべてここに所属し、定期的に検査を受け、不具合があれば修理を行います。つまり、荒川車庫は電車にとってネグラであり、ドックであり、病院でもあるのです。~荒川遊園地前駅~
駅前にはもちろん「あらかわ遊園」
大正11年(1922年)に煉瓦工場の経営者・広岡勘兵衛さんが創始者で知られています。あらかわ遊園の敷地は、かつての煉瓦工場跡。このあたりで採れる赤土が煉瓦造りに適していたことと、隅田川沿いで水運の便が良かったことが大きな要因で、明治時代には4社の煉瓦工場があったといいます。
あらかわ遊園のすぐ近くに残された煉瓦塀は、大正11年(1922年)にあらかわ遊園を開園する際に工場にあった煉瓦を使って築いたものといわれています。
現在は、観覧車や豆汽車などほのぼのとした乗り物があり、小動物などにもふれあえることから、小さな子どものいる家族連れに人気です。
~町屋前駅~
都内のコリアンタウンといえば新大久保や上野が有名だが、荒川区にも三河島駅を中心にコリアンタウンが形成されています。三河島には及びませんが、町屋にも多くのコリアン系の店があり、ミニコリアンタウンとなっています。ここにある多くの焼肉店では、代々受け継がれたオムニ(お母さん)の味を堪能することができます。