空気が乾燥する季節は火事が発生する可能性が高まります。前回から冬から春にかけて火災が増える理由や、粗大ごみと火災の関係などについて着目しています。
今回は粗大ごみを放置することで起こる火災の危険性についてです。
粗大ごみを放置するリスクは?
家やオフィスでは、普段から使用している場所であれば定期的に掃除、整理整頓されていることが多いです。しかし、倉庫や物置などは普段放置されていることが多く、ものが雑然と置かれ、埃などがたまっていることも多いでしょう。
壊れてしまったり、買い換えで使わなくなって出てくる粗大ごみは、通常のごみと同じように回収することができず、つい処分を後回しにして、倉庫などに放置してしまいがち。それは家庭での事業所でも同じことでしょう。
では、粗大ごみを放置することで、火事とどんな関係があるのでしょうか?
まず1つあげられるのは、延焼リスクが上がることです。万が一室内で出火した場合、周囲に燃え移るものがなければ、延焼リスクが低く、すぐに消火することも可能です。一方、たくさんものが溢れている部屋では、一気に大きな火事へと発展する危険性があります。
特に粗大ごみは燃えやすい素材でできているものも多く、また放置されているということはホコリも溜まっていますので、さらに燃え広がりやすくなっています。いったん延焼してしまえば、消火活動が追いつかずに、全焼や近隣への延焼の可能性も高まります。
また、粗大ごみなどを屋外に放置している場合は、放火のターゲットになりやすくなります。「放火」は出火原因の中でも上位にあるほど、身近な危険です。意図的な放火ではなくとも、ポイ捨てされたタバコが出火元となり、屋外に置いておいた粗大ごみ等に火が移り、大きな火事に発展することも。
いかがでしたか?
粗大ごみは普通のごみとは異なり、処分が面倒臭いと感じられることもある廃棄物です。場所を撮るけれどもついつい放置してしまっている、なんて方も少なくないでしょう。しかし、粗大ごみを放置することで、大きな火事につながる危険性もあります。少しでも延焼のリスクを下げるためにも粗大ごみは処分しましょう。保管していた場所がすっきりしますし、整理整頓の効率が良くなるなどのメリットもあります。
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