大事な家財や思い出の品、時には命までも一度に奪い去ってしまう火事。普段から気をつけていたとしても、不幸にも火事にあってしまう可能性はゼロではありません。
火事が発生したら規模にもよりますが、「燃えカス」「故障した家電」「焼け焦げた家具」といった様々ごみが大量に発生します。火事現場に遭遇する機会はほとんどないと思います。そうなると、火事後のごみ処理はどうするのか分からない、という方が多いでしょう。
火事後の燃えカスや焦げた粗大ごみはどうする?
一般家庭で火事が発生した場合は、家具や衣服が燃えカスになってしまい大量のごみが発生します。また、燃えカスまではいかずとも、家具や家電が焼け焦げて使えなくなってしまった、ということもあります。少量の燃えカスなら通常のごみと同じようにごみ捨て場に出せば回収してもらえますが、大量の燃えカスや粗大ごみは回収してもらえません。
大量の燃えカスと不要になった粗大ごみを一度に処分するには、
【一般廃棄物業者に回収を依頼する】
もしくは
【自分で処理工場などに持ち込む】必要があります。
なお、燃えカスの処分を業者に依頼する場合は、「一般廃棄物処理業者」に依頼しなくてはなりません。ごみの分類として一般廃棄物に当たるため、間違えて「産業廃棄物処理業者」に問い合わせしないように気を付けてください。また火災ごみ・粗大ごみの処分は、ごみ処理場の予約が必要な場合がほとんどです。ごみを持ち込む前にお住いの自治体に確認・相談しましょう。
各自治体での火災ごみ・粗大ごみの処分の流れの例
事前予約不要で可燃・不燃・粗大ごみを西秋川衛生組合に持込みが出来ます。手数料は10kgあたり300円。持込みの場合、有料袋ではなくご家庭にあるビニール袋などに入れます。また、粗大ごみ処理券(シール)を貼る必要もありません。天災・火災に遭われた場合は、粗大ごみ処理手数料などの減免の制度があります。
戸吹クリーンセンターへの粗大ごみ持ち込みについて電話による事前の予約が必要になりました。
予約は希望日の2週間前から受け付けています。適正処理を推進するため、予約内容によっては事前に確認を行っているため、前日までに予約するようにお願いしています。
粗大ごみ・可燃ごみ・不燃ごみ・有害ごみの総重量で料金が決まり、10キログラムにつき350円です。
火災の被害に遭われた方で、火災で発生したごみを清掃工場に持込むときには、町田市に申請を行い承認を得ることで、処理手数料が全額免除(一般家庭)又は減額(事業者)になる場合があります。申請から承認までは、一週間ほど時間がかかり、申請には、消防署が発行する「り災証明書」と印鑑が必要です。ごみの持込みに際しては、現場確認時にお渡しする「火災ごみ処理手数料の減免について」に従って搬入。ごみは、可能な限り品目ごとに分別してください。分別されていないものや、搬入できないものは、持帰りとなります。
ただし、火災に遭った建物を解体業者、建設業許可業者が解体することにより発生した廃棄物は、産業廃棄物になるため、一般廃棄物処理業者や各自治体のごみ処理場では回収・受け入れができませんので、注意しましょう。
処分費用については次回に続きます。