前回は台風の発生や、夏と秋の台風の違いについて触れてきました。今回は「台風による被害」についてです。
台風による被害とは?
台風による被害は主に以下のようなものが思い浮かぶと思います。
- ・土砂崩れ/土石流
- ・地すべり
- ・高潮
- ・洪水
- ・水没
最近では短時間に狭い範囲で非常に激しく降る雨が頻発し、すさまじい降雨量による水害が日本各地で多発しています。河川の急激な増水による氾濫や浸水被害は、川の近くに住んでいなければ大丈夫と思う方もいるかもしれませんが、都市部でも浸水の被害に遭う可能性は少なくありません。
また、上記のような水害以外にも、強い風によって飛来してきた物に当たって怪我を負ったり、場合によっては命を落としてしまうこともあります。さらに、風による飛来物で窓ガラスが割れたり、家や車などが傷ついたり、飛散したガラスで怪我をしたり…なんてこともあります。
台風が過ぎた後のゴミの処分は?
台風が過ぎ去ると、道路の木が倒れたり、看板が飛んでいってしまったりなど強風による被害や、浸水や雨漏りなどで家具等がダメになってしまったり、洪水で流れてしまったり…ということがあります。
自分の家は問題ないと思っていても、あとで家の周りにごみが落ちていたり、建物や車に傷がついていたり、なんていうことも。こうした時のごみの処理や後片付けはどうすれば良いのでしょうか?
台風などの災害によって壊れたものや、動作しなくなった廃棄物は、災害のためのごみということで「災害ごみ(廃棄物)」 と呼ばれます。散らかった葉っぱや枝、壊れた植木鉢、雨戸や物置、雨漏りで故障した家電などがあります。
災害時は廃棄物が大量に発生し、通常どおりの処分・処理ができないことがほとんど。仮置場と呼ばれる、災害廃棄物を一時的に保管しておく場所に搬出・集積することになる場合が多いようです。ただ、通常と同じ対応を求められることもあります。なお、災害ごみの対応は各自治体により異なるので、お住いの地域のホームページなどを確認しましょう。災害ごみの場合は「有料の袋に出さなくても良い」「施設への搬入料が無料」「ある程度大量に出せる」など特別な対応をすることが多いです。
台風で飛んできたごみはどうする?
台風では思いもよらないものが飛んできたり、流れてきたりすることがあります。小さいごみもあれば、看板や木材など大型のごみが敷地に飛んでくることもあります。敷地内に、自分のものではないごみがあるときは、どうすればいいのでしょうか?
強風などにより私有地に飛んできた飛来物(トタンや網戸等)については、飛来物のある場所の管理者が処理することになります。葉っぱや枝などは、まとめてごみの日に回収してもらう形になるでしょう。なお、瓦やトタンなど自分では処分できないごみは、役所に連絡すれば、基本的に撤去してくれます。
ただ、元の所有者が特定できたのなら、その人に処理を依頼、また処理費用を請求できる場合があります。
災害ごみは濡れていたり、汚れていることが多く、早く処理しないとシロアリが発生したり、異臭やカビ、火事の原因になる可能性もあります。しかし、災害時は、様々な対応が要されるため、ごみの処理が遅れている状況も起こり得ます。ごみ回収が間に合わなかったり、ごみ施設への持ち込みをする人が殺到していることもあるでしょう。
そうした場合は、収集業者に対応を依頼すると早く処分できます。早く処分してしまいたいときは、業者への依頼を検討しましょう。
これから台風が多くなってきます。ハザードマップや自治体の対応など、あらかじめ確認して、万が一の時に備えておきましょう。
弊社でも災害ごみの回収を承っていますので、緊急時は遠藤商会までお問い合わせください!
(参考サイト)首相官邸:大雨・台風では、どのような災害が起こるのか