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2021年7月26日

木材が高騰”ウッドショック”による影響は?①

新型コロナウイルスの世界最初の症例が報告されてから、1年半ほど経過しましたが、依然として私たちの生活に大きく影響しています。その影響は様々な場面に及んでおり、現在世界中を駆け巡っているニュースの一つ「ウッドショック」もコロナの影響とされています。

今回は幅広い業界に影響が広がっている「ウッドショック」について見ていきます。

ウッドショックとは?

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出を控え在宅時間が増加したり、働き方が出社スタイルからテレワークへのシフトが進んでいます。こうしたことにより、米国や中国などで郊外の戸建て住宅需要やDIY需要が高まり、材料となる北米や欧州の木材価格が高騰しています。
日本においても、輸入木材価格が高騰し、不足感から国産材も値上がりしています。この現象を、1970年代に起きた石油ショックになぞらえ「ウッドショック」と呼ばれています。

米国の木材先物価格はここ1年で約4倍になっています。コロナ禍における世界的な「巣ごもり需要」の拡大などでモノを運ぶコンテナが不足し、海上物流が混乱。運搬上の理由も木材高騰を高める一因となっていると言われています。約6~7割を輸入に頼っていた国内の木材需要への影響は非常に大きく、国産材の価格も上昇しています。

幅広い業界に影響が拡大

ウッドショックは、住宅や家具など幅広い業界に影響が広がっています。

国内住宅メーカー大手においては、木造の住宅価格を相次いで値上げする様子が見られました。米国の木材価格は落ち着いてきてはいますが、例年と比較すると以前高値のまま。コロナの影響で人々のライフスタイルが大きく変わり、住み替えを考える家庭が増えています。住宅需要が伸びている一方で、供給量が不足しています。

新築住宅以外にも、中古住宅、リフォーム業界にも影響が及んでいます。
構造材だけでなく、その余波を受けて、内装材や合板までもが各地で品薄の状態となっています。新築に次いで大きな規模の工事を扱う業態、大規模リフォーム・リノベーションでも、値上がりやスケジュールの遅滞などの影響が出ています。

ただ、その一方で「お風呂やトイレの入れ替え」「内窓や玄関ドアの交換」などといった、ほぼ木材を使用しないリフォームに注目が集まっているようです。業者としても、材木を使わず、かつ工期が短く、現金化が早い、比較的お手軽なリフォーム工事はメリットとなります。

住宅以外でも、木材を使用する家具でも、値上がりが見られています。家具製造販売を手掛ける某メーカーでは、テーブルなど一部製品を1日より最大20%値上げ。コロナ禍でテレワークが進み、新しい家具を求められる中での値上げに、購入を踏みとどまる人も出てくると思われます。

次回に続きます。

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