前回に引き続き「熱中症」の話題です。
レジャースポットでの熱中症対策(施設側)
前回は個人としての対策を見ていきましたが、施設側の熱中症対策はどんなものがあるのでしょうか。
1)冷房機器で適切な温度に
熱中症予防のためにはエアコンの活用が有効です。持ち運び可能なスポットクーラー(冷風機)などもあるようですので、部屋が広くエアコンが効きにくい場所がある場合は使用を検討してみてもいいかもしれません。
また、湿度が高いと汗が乾きにくく、熱を奪ってくれません。エアコンの除湿機能や除湿機などを活用しながら温度だけでなく、湿度にも気をつけましょう。
2)日陰となる場所を多く準備する
屋外での対策としては、直射日光を避けることが欠かせません。日差しを遮るオーニングなどを設置したりし、休憩スポットとなるような風通しの良い日陰を準備して、来場者/来客者が気軽に身体を休められる場所を提供しましょう。
3)送風機やミスト設備などを準備する
無風の状態よりも風のある状態の方が涼しさを感じるため、休憩スポットなどには大型の扇風機や送風機などを設置しましょう。屋外の利点を活かしたミストシャワーやミストファンなどを利用する施設も増えています。
4)打ち水などをして輻射熱を減らす
直射日光だけでなく、コンクリートからの照り返しによる輻射熱(ふくしゃねつ)も暑さの要因になります。日差しが強くなる前の午前中から打ち水などをして輻射熱の発生を減らし、地面からの熱を減らすようにしましょう。
5)熱中症アラーム付き温湿度計を設置
熱中症対策には、その場所の気温や湿度をチェックすることがとても大切です。温湿度計などの機器で、今どのような環境であるかを正確に把握し、場合によっては活動の中止などを検討しましょう。
6)応急キットや冷却グッズの用意
応急的に使えるグッズがまとまっている熱中症専用の応急キットがあります。塩タブレット、経口補水液などもすぐ摂取できるよう準備し、保冷剤などの冷却グッズとともに用意しておく良いでしょう。
コロナ禍は熱中症リスクが高まる?
新型コロナウイルスの基本的な感染対策として、マスクの着用やこまめな換気などが求められています。しかし、夏期の気温・湿度が高い中でマスクを着用したり、換気により室内温度が上がると、熱中症になるリスクが高くなります。
【参考サイト】厚生労働省:「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント
例年、梅雨明けの時期には、それまでの曇雨天による比較的冷涼な天候から、一気に高温多湿な天候に変化します。このような時期には、多くの人が十分に暑さに慣れていない状況のため、熱中症発生リスクが高くなります。また、コロナ禍で在宅時間が増え、暑い環境に体が慣れておらず例年より熱中症になりやすくなっていることも。
個人として注意することはもちろんですが、レジャー施設なども利用者が熱中症にならないための対策を講じる必要があります。特に活躍するのが「エアコン」でしょう。掃除しておかないと汚れた空気を放出したり、うまく効かないことがあります。また余分に電力使用することにつながります。
夏本番の前にエアコンの清掃をして、熱中症対策に努めましょう!
エアコンクリーニングや清掃についてご相談などある方は、遠藤商会までお問い合わせください!