東京・埼玉で産業廃棄物を回収する遠藤商会

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2021年6月22日

実は深刻な問題?「衣服ロス」とは②

前回に引き続き「衣服ロス」についてです。

生産も廃棄も環境負荷が発生してしまう!

「衣服ロス」問題は、衣服がごみとして廃棄されてしまうだけではなく、生産過程や廃棄過程で環境に大きな影響を与えてしまうことにあります。

衣服の原材料調達から製造過程で多くのCO2が排出されます。また、原料となる植物の栽培や染色などのために体調の水が使用され、さらに生産過程で余った生地などの廃棄物も排出されています。

服1着あたりの原材料調達から製造までの環境負荷量


CO2排出量…約25.5kg=500mlペットボトル約255本製造分
水消費量…約2,300L=浴槽約11杯分

廃棄される手段の多くは焼却・埋め立て処分です。その量は年間で約48万トン。上述の調査で、国内で供給される衣服の製造から廃棄までの工程で排出されるCO2は推計で9500万トンに上ることがわかりました。

衣服ロス削減のためにできること

では、衣服ロスを減らすために私たち一人ひとりができることは何があるのでしょうか?

 ■持っている服を長く大切に着る 

適切なケアをしたり、リペアするなどの工夫をしながら、一着をできるだけ長く着るだけで環境負荷が減らせます。現在よりも1年長く着ることで、日本全体として4万t以上の廃棄量の削減に繋がるとされています。

 ■リユースやレンタルを有効活用する 

バザーやフリーマーケットアプリ等を活用しましょう。思わぬ掘り出し物が見つかったり、出品すれば不要な服を手放しながらちょっとしたお小遣い稼ぎになることも。

また、最近では衣服のシェアリングサービスやレンタルサービスが登場しています。こうしたサービスを活用すれば、普段は着ないような様々なアイテムも気軽に試しながら、衣服ロス削減に貢献できます。

 ■長い目で見て購入する 

約64%の方が所有する衣服の量を把握せずに服を購入しているというデータがあります。クローゼットを見直して、必要な服だけを購入するようにしましょう。またファストファッションの登場により、衣類の購入単価は年々下がっていますが、同時に着用期間も短くなっています。本当に必要な服、長く着られる品質の服を選びましょう。

 ■資源として再活用する 

古着・古布もペットボトル回収のように、処分の仕方で生まれ変わることができます。多くの自治体が古着を資源として回収していますので、お住いの地域のホームページで調べてみるといいかもしれません。古着回収を行っている店舗に持ち込めば気軽に資源回収に出すことができます。

衣服ロス削減のため、企業でも様々な取り組みが行われています。

ユニクロ・ジーユー(ファーストリテイリング)
不要になったユニクロ・ジーユーの服を各店舗に設置されたRE.UNIQLO回収ボックスで回収。回収した服をリユースし、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や世界中のNGO・NPOとともに難民キャンプや被災地への緊急災害支援など、世界中の服を必要としている人たちに届けています。

ファッションレンタルサービス『airCloset』(エアークローゼット)
日本初・国内最大級、女性向けの月額制ファッションレンタル『airCloset(エアークローゼット)』サービス。プロのスタイリストによるパーソナルスタイリングを受けることができます。本サービスは“サーキュラーファッション” を実現させるためのベースであり、お洋服一着一着の着られる機会を増やし無駄に捨てられることを防ぐ「循環型の持続可能な仕組み」が構築されています。

前回、今回と「衣服ロス」についてみてきました。

SDGsなど環境意識が高まりつつある昨今、 衣服ロスは重要な課題です。解決のためには、個人としても、企業としても意識が変わることが何よりも大切であると言えるでしょう。

衣服の廃棄量を削減して、環境負荷を削減しましょう。

【関連サイト】環境省_サスティナブルファッション

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