東京・埼玉で産業廃棄物を回収する遠藤商会

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2021年6月9日

SDGsでも目標になっている「食品ロス」問題とは?①

最近よくメディアで取り上げられることの多い「SDGs」。これは「SustainableDevelopment Goals(持続可能な開発目標)」の略称のことです。2015年9月の国連サミットで採択された国際目標のことであり、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す内容となっています。

SDGsは、17の大きなゴールと、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。「誰ひとり取り残さない」ことをキーワードに、先進国も含め、全ての国が取り組むべき普遍的な目標となっています。

  • 17の目標
    目標1:「貧困をなくそう」
    目標2:「飢餓をゼロに」
    目標3:「すべての人に健康と福祉を」
    目標4:「質の高い教育をみんなに」
    目標5:「ジェンダー平等を実現しよう」
    目標6:「安全な水とトイレを世界中に」
    目標7:「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
    目標8:「働きがいも経済成長も」
    目標9:「産業と技術革新の基盤をつくろう」
    目標10:「人や国の不平等をなくそう」
    目標11:「住み続けられるまちづくりを」
    目標12:「つくる責任 つかう責任」
    目標13:「気候変動に具体的な対策を」
    目標14:「海の豊かさを守ろう」
    目標15:「陸の豊かさも守ろう」
    目標16:「平和と公正をすべての人に」
    目標17:「パートナーシップで目標を達成しよう」

今回は目標12:「つくる責任 つかう責任」に注目していきます。
目標12は、「持続可能な生産消費形態を確保する」のテーマのもと、11個のターゲットから構成されています。その3番目はこちらです。

2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる。

世界で約11人に1人が栄養不足、慢性的な飢餓に陥っている状況にあります。(2020年版「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書)しかし、その一方で先進国では食べられる食品が廃棄される「食品ロス」が大量に発生しており、こうした現状を解消する必要があるのです。

食品ロスとは?

「食品ロス」とは、まだ食べられるのに廃棄される食品のこと。 日本でも2019年7月に公表された食品リサイクル法の基本方針で、食品関連事業者から発生する事業系食品ロスを2000年度比で、2030年度までに半減させる目標が設定されたりと、国全体の動きとして食品ロスの削減の推進が図られています。

日本での、年間食品ロスの量は600万トン。国民一人当たり”お茶腕約1杯分(約130g)の食べもの”が毎日捨てられているのです。(農林水産省及び環境省「平成30年度推計」より)

上記の食品ロス量の内訳は、食品関連事業者から発生する事業系食品ロス量が324万トン、一般家庭から発生する家庭系食品ロス量が276万トンでした。前年度比12万トン減と、⾷品ロス量の推計を開始した平成24年度以降、最少値となりました。しかし、上述の2030年度事業系⾷品ロス削減⽬標(273万トン)には依然いたっていません。

では、食品ロスの発生原因や対策はなんでしょうか?
次回に続きます。

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